[恐怖に身が竦み蹲りながら、ああ誰かを選ばなきゃならないのか なぞ冷静に頭を働かせる自分がいる。それはまた自己嫌悪を引き出しては、強烈な吐き気と浮遊感に苛まれる。
(……だれか、えらばなきゃ……?)
ならあそこで出会わなかった人物。ああ、名前がわからないが【イアン】を選ぶだろう。広間にずっといたようだった。そんな風に考えながらも、犯人は事件現場に戻るなんてミステリーのありがちな展開まで思い浮かんでしまうが……纏まらない頭ではそこまで考えが及ばず。]
……そんな、こと言って……君だったりしないの……、
[なんてフィリップ>>65の言葉にはそんな言葉が口をつく。ああ、こんなことを言いたいんじゃないのに。自分の醜さを突きつけられているようで気分が悪い。
それでも、そう言わずにはいられなかった。誰がやったのか、それを探さなければ自分が殺されてしまうかもしれない。……そんなあり得ない状況で、ひどく疲れてしまっていた。]
(66) 2015/08/25(Tue) 22時頃