―授業:3年の教室―[――さて、穏やかな様子で始まった国語の授業に突然の抜き打ち小テストが挟み込まれる。今回は漢字テストとか、そういうのではなく。お題が示され、和歌を書いてみなさい。詩を書いてみなさい。そういうものだ。苦手な生徒は苦手だろう。]瑞々しい感性というものは今だからこそ磨けるものだよ。[ブーイングもなんのその。柳に風と微笑んでいた。]ちゃんと書いてくれれば全部点数にするから。[その実、生徒の今の想いを汲み取りたいという“ずっと理事長”な彼の願いも込められたテストなのであった。桃の園を満たすものが良いものばかりであってほしいという、彼のエゴであろうか。]
(66) 2022/09/03(Sat) 00時半頃