――回想/寮・自室――[ さよなら。 ]待て、よ、……く、ゆーりぃ、ったら。[呼び止めようとする少年の声は低く掠れていた。力の抜けた身体を引きずるように、寝台の端まで辿り着く。ユーリィの姿は日の落ちた廊下、開け放たれた扉の向こう。何とか立ち上がり、部屋を出た時には――最早、どこにもその姿は*見当たらなかった*]
(65) 2010/09/06(Mon) 03時半頃