[景色を見た後は船内に座り、潮の香りを感じながら屋敷の主に会えばきっとこの不安も溶けて消える、と自分に念じていた。
人間とは違う身は、薄明りの世界を怖いとは思わないが…噂の事がある。]
あぁ、最近は忙しくて会えていなかったからね。
[>>57問われれば、小さく頷きながら外に視線を向ける。小島が段々と近づいてくるのが見えた。
電話で何度か話はしていたが、基本は街に暮らす身だ。孤島に暮らすグロリアと気軽に会えるわけではない。
自分の職業を告げる言葉には僅かに目を瞬かせ、フィリップから向けられた視線に頷きながら。]
へぇ、そうなんだ。
ボクももっとお堅いところで働いてる人かと…あ、でも上の人達と取引をしてるなら礼儀作法も必要なのかなぁ。
―ふふ。
何をしてる人に見える?
[フィリップが答えないのを指摘する事はせず。
悪戯を思いついた子供のような笑みを浮かべながら聞き返す。
別に隠すつもりはないけれど、ちょっとした悪戯心が沸いて。
さて、何という答えが返ってくるだろう、と女は褐色を細めながら首を傾げた。**]
(64) 2013/12/02(Mon) 20時半頃