―食糧倉庫近くの川辺―
[フランシスカの願い>>57。それは、自分の理由とは異なるものではあったけれど、望む結果は同じで。
そのことが、彼に一つの自覚を喚び起こす。自分も、思っていたよりもこの革命に肩入れしていたのだと。そうでなければ、「理由が違うのに望む結果が同じ」など起きるものか、と。
さて。フランシスカの評価>>58を神妙な顔で聞く。
その評価はある種予想したものではあった。何とか出来る方法が彼女から出てこないかとわずかに期待もしていたがゆえ、少なからず落胆した。
だからこそ、「今、この場では」という条件付けの言葉には、驚きと期待の目を向ける。
自分ひとりでは決して辿り着くことのなかっただろう作戦>>59に、どうやら心から感心したようで]
……なるほど、さすがだ。……ならば早速……え?
[最初に提案したがゆえ、それをすべきは自分だと思っていたが。
彼女はその行動を彼女自身で遂行するという。「君は自分が囚われの身となるリスクを解っているのか?」という問いかけが喉から出かけるが、彼女の目と表情がそれを押し留め、聞くまでも無いと断じさせた。
この女性にもまた覚悟がある。それを悟るには十分だった]
(63) 2014/09/08(Mon) 07時頃