人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 花売り メアリー

[マークは浅い眠りから覚めた時に、或いはそうでなくとも中庭でぼんやりとしていた時に、庭の花に触れるフェルゼの姿を時折見つけていた。
 他の生徒からの噂でもしばしば聞いてはいたが、その噂以上にマークは事実を目にしていた。
 からかいに来る手指はともかく、花に触れる指先は、なんとなくでもじっと見詰めてしまっていた。]

  (綺麗だ)

  (……似合ってる)

[脳裏にひとひら過る言葉の欠片。
 別にそのフェルゼの手が楽器を携えていた訳ではなかったのだけれど、マークにはぼんやりとそう思えた瞬間があった。]

(63) 2018/05/15(Tue) 16時半頃

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