[ スマートフォンを取り出した男の行動に、一瞬、怪訝な顔をするも。>>61
画面が明るくなって時刻が表示されると、ようやく行動の意味を理解して笑顔になる。その程度には、機械に明るくない様子。]
やあ、おおきに、助かりました〜。
うち、そうゆうの持ってへんくて……。
[ (めっちゃ視られとる……)
話を続けながらも、どこかから感じるその視線を、彼女は無視した。
目の前にいる男から、害意を感じなかったからだ。たとえもし目の前の男が“鬼”だったとしても、それだけで討つ理由にはならない。
しかし、無視できていたとしても、視線は気になって仕方がない。
男の見せた白い石に、これ幸いと飛びついて、意識をそちらにやった。>>62]
あっ、何や、兄さんも同じ石探してはりましたん?
その石、どこで手に入れはったんどす?
そない出回ってるなんて……兄さんは何でこの石のことが気にならはってますの?
せっかく同じ石の出どころ探してはるんなら、一緒に調べてみますえ?
(63) 2016/06/14(Tue) 18時半頃