[すうと纏う気配が苛烈な冷気を帯びたものに変わる。]汝は先ほど東風の名を尋ねていたな?我は今手持ち無沙汰で退屈している。[そこで視線は寸時壇上の最初の贄に歩み寄る茶の輩へと流れた。]我の無聊を慰めて見せよ。[じわりと冷たい熱を以って、しなやかに筋肉の陰影を浮き立たせた褐色の膚を睨め回す。]
(62) 2012/03/15(Thu) 08時半頃