[……? っ!!!
一瞬、久しく触れていなかった類の声質>>31を耳にしキョトンとなるも。
触れられた背より走る激痛に、うつろながらも眉をしかめる。
痛いではないか。何をする。狼だったら噛んでるぞ。
けれど、それも長いこと続く恨み節ではなくて……。
青い輝きがヴェラを包む>>32。
体の中に、魔力のこもった何かが滑りこんでくるのが分かる。
足に。背に。
固定する何かが軋みを防ぎ、痛みを和らげ、妨げてられていた呼吸を取り返す。
珍しいな。お前は癒し手か。
眼に映る微笑みに、すまぬな、と、こちらも笑みを浮かべようとするも、形になったかどうかは分からない。
そこで、安心し、心が脱力したせいだろう。
救い手がどこかへと飛び去って>>33、訪れた1人の時間>>6。
答えの出ない問いかけを放棄し、傷の癒えた、されど、精神的なものかもしれないが、疲労した肉体を休めようと、瞼を……]
(61) 2013/06/14(Fri) 00時半頃