―保健室>>50― 『――だめだ』[と、口にした。かぶりを振る。日本語のことは忘れていた。南の国の言葉をヤニクは独り言ちた。泣きそうな目で倒れたチアキを見る。] 『こんなに血を流しているのに』 『そんなに力を使っていたら――』[二人の生徒のことも目に入らなくなった。殆ど我を忘れてチアキの傍で膝を折る。ヤニクにとってはまだ運命の分からぬ七年の思い人。大切な誰か達の一人。義務や役割だけでこの嫁探しを果たすには、ヤニクは幼すぎ、パイーパティの精霊信仰は民に密接で、そして想う時間が長すぎた。恋になる前に、恋をしてしまった。] 『私のをあげる』[額にかかったチアキの前髪をよけた。ヤニクは深いトランス状態に入り込み王技のひとつを行使することにした。いわば魔力の譲渡である。]
(60) 2018/04/01(Sun) 19時頃
sol・la
ななころび
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