[テツの声>>16が聞こえてきたのは、まさにその瞬間だった。
聞こえてくる、一方通行の会話。
彼の口にする言葉には、夢への希望が刻まれていて。
鼓膜で感じたかどうかも定かじゃない、先ほど感じた、少年だった彼の声>>5:76と重なって]
あたりまえよ。
応援、するよ。応援しか、できないけど……。
[みんなに向かって放たれる言葉に、絞り出すように呟きをもらす。
部を辞めるもっと前。あの頃の彼と同じ輝きに触れられた気がするのは嬉しくて。
けれど、胸をよぎる一抹の寂しさ。
それは小さな感情なのに、やたらと重くて、苦しくて。
「やり切ってね」の最後の思いが、喉のところでせき止めている。
アメリカに渡ったら、また会えなくなってしまうから?
10年会わずに過ごしてきたんだ。だから、それはたぶん違う。
自分でもはかりきれない、喉のつかえがとても苦い]
(59) ginlime 2011/09/02(Fri) 21時半頃