[いつだったか、戦争の話題になった時には。何でもない風の調子に、そんな事を――男がその身になる経緯たる話を、語っていただろう。 世人が聞けばオカルト、ロア、与太めいた話。ただ、己や彼やがいる世界はとうに他ならずオカルト「そのもの」である。 進んで話しもしないが噤みもしない話だ、彼の他にもそれを知る者は幾らか、まあ誰かしらはいた事だろう*]
(58) 2018/11/02(Fri) 23時半頃