[人ならざる力を持ったラルフと殴り合いの喧嘩をした後(仇は自分で討ちたかったのに勝手に討たれたのが気に食わなかったらしい)今までの経緯を全て話した、ラルフはただ黙って聞いていたが話終わると一発頭を殴られた]
「――お前ね、カッコ悪すぎ、男と女の価値観は違うんだよ。
大切な人を守って欲しいって、そりゃ人狼からだけじゃないだろうよ。
村に残ってほしいってそういうニュアンスって事ぐらい気付けよ、そんなだからお前はモテないんだよ、マヌケ。
話の限りじゃ一年近くほっといてるんだろ、帰ってやれよ、彼女のとこに。
人狼退治なら後は任せとけ、こう見えて俺も不死身になったからな。」
[ラルフに諭されぽかんとしたまま彼を見ていると、またも尋常でない力で思い切りデコピンをされる]
「いつまでもツルんでる訳にはいかないだろ、ほれ、行け。
俺もゲイル博士んとこ戻らないと行けないしな、誰かさんが仕事取ってくれたおかげで楽は出来たよ。
あとは彼女を支えてやんな。」
[それだけ言い残すとラルフは去って行った、言葉の裏にある感情、そういうものはどうすれば分かるのかコツを聞けば良かったか等と思いながら『あの村』へと急ぐのだった]
(57) werewolf 2010/07/10(Sat) 13時頃