悪戯をする相手がいなくなり、退屈になった妖精は ある日人間の里へと下りて行きました。 おなかがすいた人間たちが助けをもとめて来るならば その滑稽さをひとしきり笑った後、 木の実をほんの少しだけ分けてやろうと考えていたのです。 ところが、妖精はそこで信じられないものを見ました。 飢えてさぞかし困っているだろうと思っていた人間たちは、 なぜかみんな笑顔で過ごしています。 おなかが空いて辛いはずなのに、 少ない食べものを分け合って楽しそうにしているのです。
(57) 2012/12/24(Mon) 22時頃
sol・la
ななころび
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