[ 派手な音が響き、エミの手の方が余程ダメージを受けたようだ
と、男は思った。>>54
決して軽くは無いだろう衝撃にも、窓には罅ひとつ無く。
物理的な破壊は不可能であると男は結論づけたのだった。]
痺れるのなら暫く休んどいたほうがイイな。
――どうやら、本当に此処から出るのは無理、みてェだ。
[ エミの小刻みに揺れる手に目を向けながらそう言って。
ふらりと椅子に崩れるマユミの姿を、目の隅に捉える。]
――おいおい…。ちっとも大丈夫じゃあねェだろう。
[ 平気だと口にはしていても>>26、
その顔色は平常のヒトのものよりも、きっと…悪い。]
……アンタ、少し何処かで――…横になれるところででも、
休んだ方が、いいんじゃねェの?
[ そう遠くない距離。一歩二歩と近寄り、話しかければ反応は如何なものだったか。]
(57) 2015/02/03(Tue) 22時半頃