「ああ!なるほど、お前が言いたいのはアレだろ?」
『なんで死んだはずのお前が生きてるんだ』
[綺麗に声がハモった、昔から妙に気が合うヤツなのだ、それを言い当てた本人は笑い転げている、そんなラルフに苛立つように目を向ける]
「クックッ……はいはい、教えてやるよ。
俺はさ、『フランケンシュタイン』にされたワケ。」
[フランケンシュタイン、人の死体を使って作る人工生命、人の姿を持ちながらにして人ではない存在]
「ま、お前が俺の死体と別れてすぐな、ゲイルってそりゃもう美人博士に拾ってもらって、人狼を殺し続けてる。
紫煙の隻眼を殺すために、な。」
いあ、ドナルドなら俺が殺したヨ?
ッて言うか俺が死にかけた時に出てきたお前はなンだヨ。
「は?紫煙の隻眼を殺した?お前が死にかけた?なにそれ、勝手になにしてんのお前」
[なんの事はない、走馬灯等は自分の記憶が勝手に作り出す幻想なのだ、つまりあれはただの夢――]
(56) werewolf 2010/07/10(Sat) 13時頃