[しかしいきなり威圧してきた割に唐突に柔和になったあたり、オレの偉大さに気づいたのか、とも思うがどうも胡散臭い。>>53
オレに対してたじろがない人間というのは珍しい。
大抵の人間が溢れるカリスマ性のせいかオレが話し出すと口を閉ざすというのに。
相性がいいのだろうか、とは楽観視しない。
これは職質前に近づいてくる警官の態度に似ている。
おそらく何かを企んでいるに違いない。
彼奴の表情の奥にある深淵を探る様に視線を向けながら、態度はあくまで友好的なふりをこちらも続ける。]
緊張?
ハハハ、貴様の社会的地位が多少平民のヒエラルキーで上位とて、オレは一向に気にせんぞ。
平民とは生きる次元が違うからな。
[勧められた怪しい飲み物に警戒するそぶりは隠して、毒物くらいは慣れているからな、クク…と笑うと相手に逆に飲ませてやろうとミッションをスタートしたわけだが]
(56) 2015/11/11(Wed) 21時半頃