- Epilogue the after -
[小さな村で起こった人狼騒ぎの後、各地の人狼を屠り続けた。
ある時は『あの日』のように容疑者に数えられ、またある時は騒ぎになる前に屠る。
人狼とは言え人を襲う衝動以外は普通の人と同じ、待つ者も居れば、その死を嘆く者も居る、人を襲う前の人狼を殺せば当然ただの殺人者呼ばわりされる事は目に見えているので総ては隠密に事を済ませた]
――ヤレヤレ、人狼ッてのは際限ないネ、何匹倒したのかもう覚えてもいないヨ。
「ま、お前も大分人間離れしたもんな。」
[不意に聞こえてくる懐かしい声に驚き声の主を振り返る、そこには死んだはずのラルフの姿]
「よ、元気そうだな、俺の仕事まで取ってくれてさ。」
[ニヤリと不敵に笑うラルフに口をパクパクと動かすだけで声が出ない]
「なんだ?俺の後ろになんか居んのか?」
[等と軽口を叩き後ろを振り返るラルフ]
(55) werewolf 2010/07/10(Sat) 13時頃