お、おおおおお、おはよう仔猫ちゃん今日も良い天気だね!?
[大失敗した。
数秒、部屋のときが凍る。
小鈴はいやな汗をかきながら、凍りついた笑みを浮かべていた。
頭にあるのは、『後悔』の二文字のみ。
顔が徐々に熱くなってくるのがわかる。
小鈴はなんとか身体を動かし、メアリーに背を向けて襖の脇の柱に片手をあて、その上に額を乗せる。
顔は辺に熱いし、頭はぐるぐるする一方だ]
(いやいやいや今のはなんか違うよね?女の子同士だしそもそも私のほうが小さいしどっちかというと仔猫ちゃんって言われるのは私のほう?いやメアリーにそう言って欲しいって訳じゃないっていうか言われたらそりゃあ嬉しいかもしれないけどそれ以前に今の台詞がオカシイってのは確かだしその上天気曇りだし良い天気じゃないしどうせ言うなら「おはよう仔猫ちゃん今日も可愛いね」とかメアリーを褒めたほうがよかったんじゃ?いやそもそも「仔猫ちゃん」はないよねやっぱり)
[とかなんとかすごい勢いで色々考えていた。
とりあえず一度大きく深呼吸をして、恐る恐る顔を半分だけメアリーに向けた]
(53) 2011/07/03(Sun) 15時頃