[それは閂が外れる音だとは、僕は知らない。 踏み込んで来た自警団員達は何も言わない、集まる容疑者の誰一人と視線一つ合わせず。 やるべきことだけを行う。 彼等が置いて行ったのは、“一つの箱と白い紙束“だ。 まるで怯えるように早々に撤収した後、外から声がする。 村長は中へ踏み込むこともせずに、待っていたようで。] ……。[眉を顰める 本当に、あの人は 人間なんて。]
(53) 2017/02/19(Sun) 08時半頃