[ウトの励ましの声>>17に、はたと顔を上げ。
いつの間にか増えていた人影>>28>>32に、
相変わらず兄の後ろから怯えたような挨拶をしたけれど]
……おにいさま、
[つん、と兄の服の袖を引き、その背に額を押し付けて。
やめるよう言われなければ、身体の震えが止まるまで、そうしていたろうか]
[やがて兄が己が領分へ去った>>44なら、謝罪の言葉へは首を振って返し]
あの、……わたしも……そろそろお暇します、ね
ごめんなさい、ウトさま、明さま、朧さまに置壱さまも
なんだか、空気が、痛くて、気持ちが悪くて……
――……音が、上手く届かないの……聴こえないの
[今日はずっとざわついた音ばかりで落ち着かなかったけれど、それの比ではない重苦しさに最早眩暈を覚える程で。
こんなの初めて、と絞り出すように呟けば。
何もなければ予定を切り上げ、少し早めの帰途へつくことに**]
(53) 2013/08/12(Mon) 02時頃