[己の席に座し、些細な力で転がり去る白を視線だけで追う。
不要時は場所を我が物顔で取り、必要時には逃げ果せる。
妖の所為か、と巡る思考は、東方の希望を調べた影響。
何処かに転がった塊は、どうやら明朗闊達な主>>48の元に。
響く声は金糸雀の囀りに似て、紡ぐ言葉は乱気流。
その天真爛漫さは、手紙管轄においての天賦の才か。
錐揉みになる心地を受けながら、座したまま上体を傾ぎ挙手。]
──…ここに。
息抜きを求めての散歩らしい。
可愛い子だ。大成するまで手離すのも一興かと思ってな。
[咽喉を震わせ、大気を震わせ。声の鈴が鳴る、鳴る。
此方に向かう足>>49が止まり、にこやかな申し出を二度三度。
字が汚い? いや、あれは独創的で芸術的な造形物だ。
字を学んだばかりの紅葉を模倣しているだけだ、とは、
過大評価が過ぎるだろうか。はてさて。]
(53) 2015/01/22(Thu) 12時半頃