── 宇宙樹周辺 ──[黒霧を漂わせながら、砂塵を払う。語りながら歩む足取りは少しずつ、神都へと近づいて。宇宙樹が迫るにつれ、見上げる首は仰角になる。重たいローブから覗かせた、少し長い首をぎゅっと、目を凝らすようにして突き出す。夜色に星をちりばめたような巻き角が天へと向けられた] たかい、たかい[道中、出くわしかけた小さな悪魔達は遠巻きに。その進路を阻むような無粋はない。黒い霧を恐れてでもいるかのように]
(52) 2019/02/10(Sun) 16時半頃