[いと小さき彼>>36に手は貸せど、侮ったことはない。
ピンと伸びた鋭い髭は、愛玩を募る付属に非ず。
湿度と温度を巧みに察する、自然由来のアンテナだ。
人の使う機器より精度が高く、その果ては計り知れず。
それ故にか、身に病も蓄えやすく、座席を無人とするも屡々。
気紛れと称し、複製した板書を差し入れたのは幾度だろうか。
煩雑な記載を加えた、自分用のと間違えたのも幾度だろうか。]
優しい? いいや、それはお前の器官が発達してる故にだ。
風雲を読むように、優しさを感受しやすい。
……ああ。だからこそ、疲労は溜め込むなよ。
今年であれば、東方は妖を模した雑貨が人気らしい。
軽量化が進む品だ。容積に反して、荷重は飛躍的に少ない。
[直截な感謝と快味。面映ゆさに、瞬きの速度が仄かに疎ら。
聊かな返答だが、補完の所期には応じる構え。
下げられた頭を指先で一撫でし、さて席に戻ろうか。*]
(52) 2015/01/22(Thu) 12時頃