―淫売宿の外―
……シーマ!?
[自分へ銃を向けてくるシメオン>>32に対し、即座に両手を挙げ、無抵抗の意思を示す。]
悪いね。「かつての同志を撃たない」とまでは、君のことを信用出来てはいないんだ。
だから僕は無抵抗の意思を示す。……合理的だろ?
[冗談めかした様子でそう言い。]
まあこうして生きて会えたんだ、弁明をさせてくれ。
君には何人、何十人もの同士がいる。戦艦を奪い取るような荒事において、病弱な作家が一人いてもやれることはたかが知れているさ。
[ここまでは、若干茶化した様子をまだ残す。だが、ここからは真剣に]
……僕は君の革命を汚い手で弄られることを望まない。
騒ぎになる前に、略奪を止められるなら止めておきたかった。……あの食糧庫の物資が根こそぎ奪われれば、冬に餓死者が出ることくらい解るだろう。
そうなれば、市民のための政治を受け入れる準備のあった者達ですら、君を拒絶するぞ。……彼らによる再度の革命だってあり得る。
……だが済まない、力及ばなかった……まだ、ね。
(51) 2014/09/09(Tue) 06時半頃