人狼議事

276 ─五月、薔薇の木の下で。


【人】 渡し船 ユージン

[ この時は。
 咲く花に拘りを見せる、可憐な花でも
 その奥を覗きたくなる、八重咲きの花でも
 雨の日にまで佇む、透き通る花でも
 噎せ返るように咲く、赤い赤い薔薇の花でも
 他のどんな花でもなく。

 イアン・シュヴァルベという一輪を見ていた。

 困惑、動揺、平然、虚栄、体裁、本心、虚偽、本音。
 そんな養分を吸って、見(魅)せるかんばせに
 俺はただただ、微笑んでいた。
 野暮ったらしく、この感情につける名があるとすればそれは
 
 ──ああ、でもまだ秘密にしておかなければ。 ]

(51) 2018/05/17(Thu) 06時頃

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