僕はフランシスカを探そう。同志イリヤ。君は僕と来るかい?それとも女神を護るかい?[そうエリアスに問い掛けた青年の声には、ソーフィヤを見た時と同じ程度に少しだけ、けれどそれは皮肉っぽい、そうでなければ嫉妬というような類の口調が混じっていた。]港に二艘の小舟が並ぶのを待て。それが合図だ。[青年はそう言い残すと、先に駆け上った階段を駆け下る。そして淫売宿を出ると、砲撃に騒然とする街へ姿を消した。**]
(51) 2014/09/05(Fri) 00時半頃