人狼議事

235 夏の終わりのプロローグ


【人】 樫の樹の子ら リツ

[おどけめいた言葉にはつられて表情を和らげながら、何かが足りないと思えばそれか、なんて思い当たりつつ、それでも。]

 …お裾分けがもらいたくて来たんじゃあない、から、いいんだ。
 まどかに会えたら、それでよかった。

[これから始まる寮から離れた夏休み、メールのやり取りがあったとしても、きっとそれだけじゃ足りない。
きっとまた、最後にみんなで顔を合わせてさよならを言うことにはなるだろうけれど。

幾度も繰り返した、自分ばかり多い思い出の中。そのうちのひとつになった、焼きついた夕陽の記憶をなぞるように。
この場所でもう一度会えて良かった、と。


――それから、叶うなら思い出を、もうひとつ。]

 …夏休み、僕ともどっか、行こうよ。

[合宿や約束や、みんなばかり用事があるのはずるいから、なんて。
そんな建前に混ぜ込んだ期待には、彼女にも、――それから自分でも。まだ気付かれなくても、構わない。*]

(51) g_r_shinosaki 2015/08/17(Mon) 01時頃

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