男の子だって怖いもんは怖いよ!!!だっ、もう、さあ!!…………おもんさんで、よかったぁ…………。
[安堵でへにゃりと笑えば頼り甲斐のある姿には決して見えないだろう。自分の声で掻き消されたもう一つの叫びには気付かぬまま、その手を借りて立ち上がる]
だ、だって……ゴーストは苦手なんだよ……。あいつらすぐ花瓶とか割るじゃない?家でもうすっげー迷惑でさ……
……子どもまで、か……酷いことをする。
[嘸かし怖いだろう、とその心を察すれば軽く眉を寄せて。本当は初めての経験に気分は高揚しているのだけれど、当人ですら恐怖のそれと勘違いしたまま。
歩く彼女の端につきながらその話に耳を傾ける。鬼は、多分視界に入れてすぐ逃げたから彼女の方が詳しいだろう。首を振って応えた]
もう追われてる人がいたりするのかなぁ、だとしたら、僕たちは
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[それを、助けるべきなのかな、と続けようとした言葉は形にならなかった。
……なんか、焦げ臭くない?]
(51) 2016/11/18(Fri) 21時半頃