― 回想/メアリーという名の少年と ―[トントン、と教会の扉を叩いたのは、女の子と見間違う可愛らしいお客様。教会へ遊びに来た天使様をにっこりと出迎えた。>>2:155けれど、とても、真剣に子供は牧師に質問をした。]どうして、そんな事を言うんですか。人と少し違うから何だと言うんですか。[泣きそうな子供を慰めるように、努めて出来る限り優しい声で答えた。]うん、私は知ってます。メアリーは嘘付きじゃない。…私はメアリーが好きですよ。そのままの、メアリーがね。だからね、生まれて来たら駄目だったのかな、なんて言わないで。
(49) 2015/04/22(Wed) 18時半頃