[ほどなくして、あたりにはコーヒーの香りが満ちる。
いくつかのカップを乗せたトレイを持って、ニコラスが広間へと戻ってきた。>>35
礼を言って受け取り、口を付ける。
豊かな苦味と、奥に残るわずかな酸味。カフェインが胃を刺激して、目がさめる。
カップを握って温まった手で、前髪を撫でつけて整えた。
……昨日、ブローリンが撫でてくれたのを思い出す>>26]
おはようございまぁす。
[>>30>>42集まり出した面々に、笑顔で挨拶を返す。
オバサンは随分と疲弊しているけれど、わたしはまだまだ若い。
ま、黙ってても高級な男どもが寄ってきた娼婦と、汚い野郎にも売り込んで寝なきゃいけない低級娼婦との差かもしれないけれど。
だから伯爵さん侯爵さん、妾や愛人にするならタフでいざという時、頼りになると思うんだけど、どうかな?
今なら特価、出血大サービス。なんちゃって]
(49) 2016/10/09(Sun) 17時頃