― 華月斎について ―
[青年が書く作品は、其処まで数多く存在していない。
ただ、少女を主人公にし、様々な苦難を乗り越えて幸せになっている、というのが作品の共通となっている。
然りげ無い日常から、小さな幸せを見付けるテーマだったり。
不思議な世界に巻き込まれ、仲間と魔法と共に強大な敵に立ち向かうファンタジーのものだったり。
難解な事件と巧妙なトリックを前にし、知恵を絞って、犯人を追い詰め、最終的には犯人を救うミステリーものだったり。
少女が抱いていた夢を叶える為に、血の滲む様な練習を繰り返しながら成長をし、やがて幼い頃の夢を手にしたり。
友情や葛藤、苦悩からのカタルシス。
少しコミカルさと悪戯心を織り交ぜながらも、読者に何かを訴える想いを、然り気無く組み込みながら。
主人公の少女は必ず“幸せ”になる様に物語は紡がれているのだ。]
(49) 2014/10/27(Mon) 16時半頃