[ココアを半ば以上まで減らした所で、到着したらしい紳士>>37の姿が目に入った。目当ての人に会えたのに、ゆっくりとジャニスに近付くその姿に、ざわりと胸が騒ぐのを感じる。
妙な胸騒ぎめいた感情は無視して、此方からも彼に近付く。飲みかけのココアはその途中にゴミ箱に投げ入れた]
そんなには待ってないわ。
……今は余計目立つでしょう?
[裾を持ち上げて、チョコレート色の染みを彼に晒す。皮肉めいて口元を吊り上げながら、微かに首を傾げた。
軽口と共に差し出される手を取って、ふ、と目を伏せる。リードされるのは、慣れている筈なのだけれど。どうにもざわざわと落ち着かないのは、どうしてだろうか。
触れ合った手は、あたたかい筈なのに]
――ごめんなさいね、汚くって。
無理して手を取ってくれなくても良いのよ。
[口元に持って行かれた手>>38が、微かに硬直する。どういう意図でそんな事をするのだろう。メールでの応酬通りの事を期待してもいいのだろうか、なんて。喉の奥でくつりと笑う。
絡められる腕に寄り添えば、ジャニスは彼に向けて微笑んだ]
(48) 2014/10/05(Sun) 10時頃