― 回想・共同墓地 >>6ヴェスパタイン―
[棺に視線が行くヴェスパタインに静かに近づき、声をかけた。]
気分が悪そうですけど大丈夫ですか?
[そんなことを言ってはいるが、泣き腫らした顔で尋ねても効果はないだろう。]
彼、眠っているようですよね。
…彼が亡くなったとベネットから聞いた時は、夢だと思っていました。
[続く言葉は亡くなる前に会話をしたこと、彼を最後に見た顔が笑顔だったことを話始めた。反応は帰って来なくても、聞いていてくれるだけで良かった。]
受け入れなきゃいけないって思っても、受け入れたく…ないんです…
[引いたはずの涙が再び流れ出し、頬を濡らして言葉が詰まる。ベネットに話すことが一番良かったが、話せる雰囲気でもなく誰でも良いから聞いて欲しかった。ひとしきり泣いた後は、ヴェスパタインに謝った。]
変な話をしてすみません。ご迷惑でしたよね。話を聞いて頂いてありがとうございます。突然申し訳ありませんでした。
[棺を見つめる彼に頭を下げた。迷惑をかけたことと、お礼の込めた一礼だった。**]
(46) 2011/11/18(Fri) 15時半頃