[晶が膝をついて身体を起こしたところで傍らに追いついて、その身を捕えるべく腕を伸ばす。鬼の息は長い。その面は泥に塗れ、左の角は折れて、眦からは涙のようにも見える鮮朱の傷が頬へと走っていた。凶相である。]
(46) 2016/07/23(Sat) 22時頃