[紅茶のカップを見つめながら、ノックスの話>>20に相槌を打つ。]
ああ、人見知り、というのは正しくないのかもね。
あまり他人に興味がなかった、というのが正解かな。
話すことは話すけれど、それだけだ。
でも、そうだね――、どうもここへ来て、"らしくない"行動も多いかな。
[先ほどのヨーランダとの一件を思い出して、苦笑いを浮かべた。
自分らしからぬ…と言えば、そうなのだろう。研究にリソースが割かれない生活なんて数年ぶりだから、最早研究以外のところでの"自分らしさ"すら、迷子の感はあるけれど。
強いていえば何に影響を受けたと訊かれれば、やはり目の前の男――だろう。初めて見る人種のペースに、良くも悪くも引きずられる。
だからと言って、自分が変わったとも自認しかねて。
暇だからだ、と一人結論付ける。
ノックスとペラジーが昔話に花を咲かせる様子を、漸く飲める温度になった紅茶に注意深く口をつけながら、興味深げに黙って見守っていた。]
(46) 2011/07/02(Sat) 16時半頃