ん?
お、みょんこさんだー。
[それなりにのめり込んでいた。
だから目の前に影が出来ることで、漸くその女性に気付いて顔を上げる。
みょんこさん>>44この人もやっぱり本当の名前じゃなさそう。でもいいんだ。ぼくの中ではみょんこさんはみょんこさん。
やっぱり響きが面白くて名前を聞いた時はみょんみょんみょんみょん連呼したけど、叱られたっけ?]
あっ ……もう。
[絵本を逆さま、みょんこさんのほうに向けられてされてしまった。
小さな悪戯をされたみたいにくすくす笑うだけで、そのまま読み始めたって何も言わない。
生きている人とのこういう細やかな触れ合いが、好きなんだ。]
色々あるよー、頑張って探したからね!ほらほら。
[偉いでしょ?とでも言うように得意気な顔。
長らく放置された末に床から抱え上げられ、しかし今度は地面に転がされる哀れな絵本達。
赤い頭巾の少女と狼だとか、カボチャの馬車だとか、定番が多く。
一つ手にして見せたのは、季節外れにもサンタクロースが表紙のようだ。]
(46) 2016/12/15(Thu) 20時頃