―回想・昨日の大通り―
[嬉しげに、しかし自信に満ち溢れた彼のその笑顔>>16に、男はついに緩い笑みを見せただろうか。
嗚呼、やはり好感が持てる。実力を持つ者は、それに見あった自信を持つべきだというのが男の信条。
実力、そして自信。何方が多くとも少なくとも、均整が取れていないのならば、それは只々滑稽なだけだ。
そうして、自信があるからこそ、賛辞を求める言葉もするりと出たりはするのだろうか。
彼の頑張りの"褒美"として求められたのは、何とも可愛らしい願いではないか。]
あぁ、褒めるとも。
君が私を楽しませてくれるのなら、私も君の望むように、君に演技の感想を述べよう。
…勿論、君なら私に"良い"感想を言わせてくれると、疑っていないからだがね。
[だから、男は約束を交わす。ひと時の楽しさを与えてくれるのであれば、それには全力で報いるのもまた男の流儀。
そうする事でまたその小気味の良い笑みが見れるのならば、それもまた楽しみの一つとなろうから。]
(46) 2014/10/03(Fri) 05時頃