―バイロン山―
聖雷の槍<ケラヴノス・ロンヒ>!
[雷を槍の穂先のように形成し、ネルめがけて投擲する。
しかし、やはり戦闘技術の甘い私にはソレを当てることも困難で、軽々とかわされてしまった]
く…これなら…どう! 聖雷の短剣<ケラヴノス・マケリ>!
[十指の間に短剣のように短い雷を生成し、右、左と順に投げる。
さらにそれが空中で分裂し、数多の雷撃がネルへと飛来する。
今度は流石によけ切れなかったのか…それともあえて避けなかったのか…数発の雷が彼へと命中した。
しかし、彼の表情は余裕を浮かべたままで、そのままこちらへ急接近、反撃されてしまう]
あ…ぐ!?
[至近距離からの散弾銃。
咄嗟に防壁を作ったものの、先程ほどしっかりしたものではなかったため、弾丸に身を貫かれることこそなかったけれど、無数の弾丸による衝撃が体を襲う。
激しい鈍痛と骨のきしむ感覚と共に私は後方へと弾き飛ばされた。
苦痛に表情が歪む]
(45) 2011/06/10(Fri) 03時頃