[偶に見かける顔である男>>35は同じく常連客の占い師にのったりと声をかけている様子]
[店主が奥に引っ込もうとした頃か、カウンターにうねうねやら何やら並べていた男がふいに此方を向き>>36、慌てて視線を床に落とす]
きれ…い?
…あ、あなた、感性が枠外なんじゃないの
[人の良さそうな笑みを浮かべた男は、しかしその手のうねうねにより全て台無しである]
[あんなの、どこの店がどこの層に向けて出してるのかしら]
こどもは、ねぇ、先生
もっと単純なもの、でしか 喜ばないの
喜べないのよ あの子達は
[言いながら、視界に入った紙袋から顔を出す愛らしい造形の熊を指す]
[いい歳して子供どころか恋人の1人もいない癖に、なんの説得力が]
[然し詩集よりも絵本が、フランス文学よりもよりもミヒャエル・エンデが好きな生き物達だというのは、知っていた]
(45) 2015/03/26(Thu) 08時半頃