わっ、そ、そうなのですか
[ぐいぐいとこちらを引っ張り足を早める女性>>37
生まれつきの視力の弱さから走ったことも殆ど無く、なんとか転ばないようついていくのに必死だ]
え、いや食事に……あ、はい初めましてですね
[その勢いにしどろもどろになりながらも、リンダというらしき女性の明るさは幼馴染みに似ているように感じられてそう悪い気分では無かった。]
僕は、フィリップ……グァッゾです。
[名乗りを上げ、言い切るまでに少し間が空いた
父親はこの村の出身ではない、赤子のフィリップを連れてふらりと現れ無人だった屋敷に住み始めたそうだ。
あまり人と関わろうともしなく、何の仕事をしているのかも村人には恐らく知られていない。
そんな父親を、息子の自分を不気味に思っている村人もいるらしいことを知っていた。
しかし向かう先があの店である以上、隠すのはあまり意味がないだろう……と口にした声は少し暗く]
(45) 2013/07/30(Tue) 21時半頃