[天蓋付きのベッドなんて実家にもなかったもの。やれやれと肩を落として、部屋の中を軽く見て回った。鉄の重い扉は、開けなくても心地が良かった。何度か鉄の扉を叩いてその質の良さを感じ取る。けれど]?[隣の部屋から何か物音がして、壁がある方へ歩く。恐らく、シノが―――と 予想はついたけれど]俺は 何もできねぇ…から[言い聞かせるように 呟いて俯く。壁にそっと手をあてて、壁の向こうを想う。]
(43) wallace 2010/04/15(Thu) 10時頃