人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 会計士 ディーン

― 四阿 ―

 ――……っ、拙いな。

[紫が鎖されていたのは、そう長い間ではなかった。
ふっと覚醒すると、ぼそりと呟いて身を起こす。

少しだけ身が軽くなったのは、蒼薔薇の精が封じられたからか。
けれど、身に巣食った種は根を張ったままで、それ故に新たに芽が芽吹いたことを識り、飛び起きた。今まで儚くも思えた気配は、今は爛々と輝く恒星のように強く感じる。]

 ルーカス、付き添ってくれていたのか。
 すまない、急用ができた。

[傍らにあったルーカスに聲をかけると、彼がついてこようがこまいが、構わぬ――というよりは、構ってられないといった態で、長椅子から立ち上がると、向かう先は……―――。]

(43) 2010/09/09(Thu) 09時半頃

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