―― 大通り ――
ほんとだ!見事だね。
[夜の幻想的な雰囲気とはうってかわった陽気な空気に圧倒される。占いのテント、いろんな出店、見世物小屋、曲芸軽業何でもござれのパフォーマンス集団。
村の収穫祭なんか比べ物にならない熱気に、男の心はウキウキと踊った。
そのなかでも一際賑わいを見せる一角に立ち寄れば、フルートを吹きならす何とも楽器と不釣り合いな大男>>18と、その回りで木靴を打ちならしながらくるくる踊る少女の姿>>41に目を奪われた]
(上手いもんだなあ……!)
[と感心していると、見物人の中から手を繋ぎ踊り始める人たちがいて。はは!凄いな…と笑って見ていたら隣のおばさんに手を引かれた]
えっ!?ちょ、
[おばさんは高らかに笑い声をあげながら男の手をとりくるくると回る]
キャ、キャサリン!
[取り残されているであろう彼女を見つめながら名前を呼べば]
(43) 2013/08/28(Wed) 18時頃