[ 取り敢えずは誰かに会って話を聞かねば状況が分かるまい。 そう考えた男は和室を出ることにして足を廊下へと踏み出した。 その際まだ廊下に人影はあっただろうか。 あればオハヨウなんてズレた挨拶をしたかもしれない。 誰の姿も無ければ廊下を暫しふらりと歩いていただろう。 足元に床を叩く下駄の音がからころと鳴っていた。** ]
(43) 2015/01/31(Sat) 05時頃