[路銀の残高確認しつつ、服を探す。
長身に筋肉質とあれば着られる服を探すのが精一杯で、ものや見た目にこだわる選択肢はあまりない。
結局いつもと似通ったような生成地のシャツを見つけて、すっぽりと頭から被っただけだ。
後は革鎧が身体を守ってくれる。このなめし革の鎧は、ナシートよりも前から共にある相棒だった。
それから、相棒といえばもう一人。空から来るはずの女を、真新しい服に身を包んでゆったりと待った。
彼女への説明などもナシートが済ませ一段落して、城を見やる。
人は集まりつつあるのだろうか、半信半疑といった噂話のほうが多く通り過ぎていくように思えた。]
『まァ、なァ。俺っちもまだ信じられねェや』
[け、け、と笑う声。行くなら行こうぜ旦那、と続いた声に、城への道を歩き出した。
門につけば先程金髪から聞いた(>>12)ように、一字一句狂わず言うだろう。
勇者に会いに来た、と**]
(41) 2012/02/11(Sat) 04時頃