[誤解を解くべき対象はなにもレティーシャ一人ではない。荒くれのヨーランダとすれ違ったり、後ろでクラリッサから生暖かい視線を向けられていたり、後々頭の痛くなる要素は色々とあるはずなのだが、今は逃げる背を追うことに全神経が集中されていた。抑えつける帽子の無い髪は風を受け、まるでたてがみのようにふわりと広がる。けれど今の自身はライオンというよりはむしろ、目の前に人参をぶら下げられて走る馬の気分だった。――いや、人参というよりは砂糖菓子。か。] 追いかける理由だぁ!? こちとら色々あんだよ![砂糖菓子のような金の頭が振り返れば>>31、叫びを返す。]
(41) 2012/09/26(Wed) 13時半頃