―3階に到着し―
[階段をのぼりきった。1階2階をスルーしてしまった、ショートカット。
せっかく仕込んでくれたユリシーズやベネットには悪いけど……当人の一人から誘ってもらえたのだから、ここではこれも、アリなんだろう。
おかげさまで、そこまで怖い思いをしなくてすんだし。うん]
……ねぇ、何か、聞こえない?
[暗がりの奥から漏れ出す泣き声>>3:154>>9>>22。
聞き馴染んで声なら、まだ心配して歩みを進めることができたかもしれない。
けれど、聞いたことのない声・第三者の存在に思わず足がすくんでしまった。
こんなの、あったっけ? と記憶を探りかけて、あったっけって、なんだっけ? と再び記憶が錯綜する。
開かずの間までは、もう少し。
一人で脅かし役に回っていて、ベネットが3階直通を提案していたのだから。
そこにきっと、テツがいるのに、ほんのわずかな時間、動きが止まる]
(40) 2011/08/31(Wed) 17時頃