― 診療所 ―
[>>31呼ぶ声に、ハッとして顔を上げる。
診療所の扉から覗くヒューの姿に、手を上げて応え。]
お、おう。どうした。
猿? って、お前のことじゃねぇよな?
[常日頃。屋根に軽々と上り、仕事をする姿は猿っぽく見えなくもない。
そんなことを考えて、ヒューの後ろから入ってきたマユミとブローリンの姿を見つけ。マフラーから顔を覗かせる小猿のシーに、本物の猿の方かと一人納得しつつ。]
あのなぁ、ここは動物病院じゃねぇぞ。
猿用の薬とかは出せねぇからな。
とりま、診せてみろ。
[とはいえ、この雪じゃ動物病院のある街まで行くのは困難だということは、言われずともわかる。
ブローリンごと手招きし、診療用の椅子に掛けさせる。肩から手の中に降りてきたシーを診やすいように抱えさせ、診察をしようと手を伸ばした。]
(40) 2013/12/18(Wed) 21時頃