─ 酒場 ─
[ともかく、女は自分に出来る事をただこなすことに専念して。
何軒目にか、顔を出した先。
女にとっては都合の悪い相手がそこにいた。
>>2:16食料品店が砲撃を受けた時の救護所にて、女がシメオンに連れ出されたのを覚えられていたのだ。
あの男とどんな関係だ、そう問いかけてくる相手は明らかに女を疑っていて。
女は内心を表には出さず、困惑と怯えを表情と態度両方で示した]
関係っテ言われてモ…アの人は、トモダチの恋人。
私がソーニャと一緒二いるって思っテて、何デ一緒二いないノカって聞かれタだけヨ。
[実際には彼の恋人が誰かも知らないのだが。
彼から聞いた名を咄嗟に出して、理由を作り出せばこの場はひとまず収まった。
けれど、これでは此処で噂を出した所で誰もまともに聞きはしないだろう。
服の乱れに気付き女を案じる店主や常連達に>>36先と同じ嘘を流すだけで留め、頃合を見計らいこの酒場も後にした]
(39) 2014/09/09(Tue) 01時頃